5.13演説会での演説内容 
 5月13日の演説会でわたしが演説した内容です。
 会場にお集まりのみなさんこんにちは、ただ今ご紹介いただきました小川貴美子です。本日はお忙しい中をおいでいただき私からもお礼申し上げます。
 いよいよ2カ月後にせまった参議院選挙では、国民の暮らしと福祉を第一に考える政治の実現めざし、全力で頑張ります。皆さんの大きなご支援をお寄せいただきますようまず最初に心よりお願い申し上げる次第です。
私は、県下を巡るなかで県民のみなさんの声を直接聞かせていただきました。
 長崎市内の年金で暮らしているお年よりのみなさんは、昨年から介護保険が始まって、保険料が取られるようになり、その上1月からは医療費が上がって本当に大変。病院にかかる回数を減らしたり、生活費を切り詰めているけれど限界があります。年寄りにはもう早よ死ねと言うことばいねと口々におっしゃいます。
 商売をされている方も大変です。都市でも小さな町でも「大型店の出店とこの不景気で売り上げはがた落ち、経営は大変です」とこぼしておられました。
 五島・福江市の商店街では、「今も消費税は、もらわんで、がんばっとっとです。しかし消費税が10%も15%ともなると、もうやっていけんですね」と顔を曇らせて語ります。別の店では「あそこも、ここも、近々、閉店です。そげんなれば、ますます商店街も、さびしゅうなって、人も、よらんごとなるけん。ウチも、いつまでもつか、解らんですね」と話しておられました。
 漁業の町では、魚が獲れない上に、輸入魚で値段が下がって、船の油代もでない状態が続いて「もう暮らしが成り立たない」こうした人達が増えています。ある町では、「借金で夜逃げして、どんどん空き家の増えよる」と漁師さんが話してくれました。
 農家を回ると、ここでも、輸入農産物で野菜や果物の価格が暴落して、経営の見とうしがたたないと嘆いておられます。
 焼物の町波佐見町では、輸入陶器が100円ショップで売られるようになり、何百年と続いた伝統産業が、今、脅かされています。
 こうして県内いたるところで、県民の悲鳴と自民党政治に対する怒りが渦巻いています。 私は、こうした県民の皆さんの声にふれ、額に汗して働く人々の苦労が報われる社会。なにより、人が人として大事にされる社会。こうした政治の実現をめざし全力を尽くしてまいりたいと改めて決意をしているところです。
 また、あの諫早湾の干拓事業を見てください。 有明海沿岸4県にまたがる漁業被害は、本当に深刻です。
このままでは、永々と受け継がれてきた漁業がダメになり、有明海は死の海となってしまいます。
 日本共産党は、一日も早い干潟の再生のために、諫早湾の内部堤防工事を中止して、水門を開放し、「宝の海」有明海を蘇らせることを、皆さんにご提案しています。
 私は、最近、韓国の始華干拓を視察して参りました。始華干拓は1994年に水門が締め切られ、当時は醤油色ともコ−ラ色とも言われるほど、水が濁っていたそうです。水門をあけた今では魚が戻り、渡り鳥も戻ってきたと聞きました。私は、この目で、きれいになった海を見て、諫早湾も水門をあけ、海水を入れれば、あの豊かな海が蘇ると確信を深めることができました。
 みなさん。自民党・公明党はもちろん民主党も社民党も長崎県では干拓工事推進の立場です。「反自民」というのなら、きっぱりと反対してこそ、野党といえるのではないでしょうか。

 平和の問題も大事です。21世紀。核も基地もない平和な世界を築く上でも、LCAC基地の西海町移転や前畑弾薬庫の針尾移転による米軍基地の拡大に、私は、正面から反対してまいります。全国でも一位となっている米軍機の長崎空港の使用回数をみても、また先日のアメリカの原子力潜水艦による、日本との約束をやぶり、通告もしないで佐世保港に入港したことなど、アメリカへの従属ぶりを見せつけられる思いです。こうした屈辱的な米軍の基地強化にたいして、県民のみなさんと共にアメリカ軍基地の縮小と撤退。核兵器の廃絶へむけ全力を尽くす決意です。

 また、被爆者の高齢化が進むなかで、被爆地域拡大是正の問題は長崎市をはじめ周辺6町の被爆者にとって早期実現は切実な問題です。日本共産党は国会でも取り上げ、早急に被爆地域の拡大是正を行なうよう求めているところです。私は、被爆地域拡大の実現にむけても全力を尽くしてまいります。

 みなさん、小泉内閣になって国民の支持率はあがりました。しかしながら、森政権の経済政策を引き継ぐと言っている、小泉政権で県民の皆さんの暮らしは良くなるでしょうか? 「不良債券処理」がいっきに行なわれると中小企業の倒産や失業者の急増は避けられません。今でも、国民の暮らしは大変です。あくまで大企業・大銀行応援にしがみつく自民・公明の政治を一日も早く終わらせて。21世紀こそは、国民のみなさんが国の主人公となる政治を、日本共産党と築いていこうではありませんか。
 今度の参議院選挙はその大きなチャンスです。みなさんの暖かいご支援とお力添えを、比例代表は日本共産党。選挙区は小川貴美子にお寄せいただきますよう、心からお願い申し上げまして、私の、お訴え終わらせていただきます。ありがとうございました。
終わってからお見送りしました