「しんぶん赤旗」 2010/3/27
石木ダム                申し入れ文はこちら
道路工事の中止を
 共産党が知事に抗議


 長崎県が川棚町に計画する石木ダムの付け替え道路工事を着工したことに対し、日本共産党長崎県委員会は26日、中村法道知事に抗議し、工事中止を申し入れました。

 県は24日、地権者である「石木ダム建設絶対反対同盟」などの要求を無視して強行。

 抗議には、山下満昭県委員長、堀江ひとみ副委員長(県議)、久保田和恵・川棚町議が参加し、県側は鶴田孝廣土木部次長らが対応しまた。

 山下氏は、「先の知事選挙で中村知事は『強制収用はしない』と公約し、誠意をもって反対する地権者と話し合うと言っていた。今回の着工強行は、公約に背く行為だ」と厳しく批判し、ただちに工事を中止するように求めました。

 久保田町議は、「反対する地権者のみなさんは、ただ自分の故郷に住み続けたいだけだ。その気持ちを尊重してほしい」と訴え、堀江県議も「知事は代わったが、やり方は変わらないでは県民は納得しない」と強調しました。

 対応した鶴田次長らは、「工事は前から決まっていたことで問題はないと思っている」と、県の態度を正当化しました。

 山下氏らは、「石木ダムは国の事業見直し検証対象ダムになっており、少なくとも国の結論を待つべきだ」と、重ねて要請しました