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長崎県知事 中村法道 様
                              2010年3月26 日
                           日本共産党長崎県委員会
                               委員長  山下満昭

  石木ダム付け替え道路工事着工への抗議申し入れ

  長崎県は3月24日、石木ダムの付け替え道路工事に着工しました。

 2月1日、 地権者である「石木ダム建設絶対反対同盟」など3団体が、県に中止の申し入れを行いました。さらに、「反対同盟」」が工事に着工すれば「座り込み」など実力阻止行動を行うことを公にした直後の着工です。

 日本共産党長崎県委員会は工事着工に厳しく抗議し、ただちに中止することを強く求めるものです。

 そもそも、中村知事は知事選挙公約で「強制収用はしない」と明言しており、地権者の同意なしにことをすすめることはできないはずです。ところが今回は、地権者が反対しているにもかかわらず、事前の連絡なしに工事を強行しました。反対する地権者が「1982年5月の強制測量の時と同じ」と、怒りをあらわにしているのは当然です。
 ましてや、いつ着工するかについて「知事が知らなかった」ことが事実とすれば、無責任の極みです。

 石木ダムは、国の事業見直し検証対象ダムになっており、政府の有識者会議が建設の是非について検討しているところであり、その結論を待たずに着工することも絶対に許されません。

 石木ダムについては、世論調査でも建設反対が賛成を上回っており、ダムによらない利水、治水対策も専門家から具体的に示されてます。

 石木ダムに固執することで、佐世保市の漏水対策など水源対策が遅れ、そのことが市民に対して「水不足」などの不安を大きくさせています。
 今こそ、「ダム建設ありき」の姿勢を転換し、ダム以外の利水・治水対策に踏み出すべきです。

 重ねて、付け替え工事着工に強く抗議し、以下のことを要求するものです。

                    記

一、石木ダム付け替え道路工事をただちに中止し、関係住民に謝罪する   こと。
一、石木ダムの事業認定を取り下げること

                              以 上