「しんぶん赤旗」2009/12/03
諌早湾開門を 
諫早市で市民の会発足



 諫早湾干拓の開門調査をめぐって議論が活発になるなか、諫早市で開門調査を求める市民の会が発足しました。11月22日開かれた発足集会には市民約80人が参加しました。

 会は、「諫早湾干拓開門調査を求める諫早市民の会」(通称100人委員会)。代表世話人は山口八郎元諫早史談会会長、開門を求めて裁判をたたかう小長井漁協の松永秀則さんなど5人。

 諫早湾干拓と有明海異変の因果関係の解明のためには開門調査が不可欠だとして「諫早市民1万人署名」や街頭宣伝に取り組み、賛同するすべての人たちへ門戸を開くとしています。

 準備委員会の田添政継事務局長は、「多くの人たちのがんばりでここ(開門寸前)まできた。諫早市長や市議会の多くは『開門絶対反対』の立場。今こそわたしたち市民が立ち上がるとき」と述べ、来年3月までに「1万人署名」を達成させようと呼びかけました。

 松永氏は漁民の窮状を報告し、「有明海の再生のために開門を。開門すれば海はよみがえる」と訴えました。

 「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する会の岩井三樹事務局長が裁判の経過と展望を語り、「地元の奮闘が地域を変え、農水大臣の姿勢を変える」と激励しました。