「しんぶん赤旗」2008/7/17
五島市議選勝利へ
 共産党演説会で現職3氏訴え

 五日、五島市で開かれた石井副委員長を迎えての演説会。来年二月の五島市議選(定数二十二、四減)に向けて三人の現職市議が訴えました。

声受けとめる議会に  江川市議
 日本共産党五島市議団は毎年市民アンケートを実施。今回十九回目となります。

 江川みつ子市議はこの市民アンケート結果について、八十%が生活が苦しくなったと答えていることを報告。

 思春期の子どもを祖父母に預けて母親が県外に働きに行っていること、経費を引けば赤字、燃料高騰への対策を求める漁師、「夫婦で九万円の年金。介護・後期医療の保険料を天引きされたらくらしていけない」など市民の実態を告発。

 議会では後期医療制度廃止の請願が不採択となったことにもふれ、「農・海産物の販売、本土から入ってくる生活必需品にも輸送費が上乗せされる。仕事もない、生活費もかさむでは離島に住むことはできなくなる。
 協同の輪を広げ、住民の声をしっかり受け止めることのできる議会にするためがんばりたい」と決意を述べ、総選挙、市議選での全員当選へ支持を訴えました。

福祉切り捨て姿勢批判 向原市議
 向原やすお市議は、来月行われる市長選に関し、四年間の中尾郁子市政について発言しました。

 老人ヘルパー派遣や配食サービスの縮小など福祉切り捨ての実態を詳しく報告し、「e‐むらづくり」に四十七億円もかけていることや一億四千万円の装置が活用されないままになっている実態、「五島市の歌」づくりに一千万円かけることなどを告発。

 「むだなところに税金を使いながら、市民が必要とする予算を削ってきた」と中尾市政を批判しました。「日本共産党市議団は、誰が市長になっても市民の立場で市政を監視し、住民の要求実現へ力をつくす」と決意を述べました。

税の使い方ただそう 橋本市議
 橋本けんじ市議は、市の最大のプロジェクトとなっている「e‐むらづくり事業」について経緯を詳しく語りました。

 職員で運用できる機材の運用をNTTに委託するNTTいいなりの二重支出や情報センターの移設に際しての不当支出などこの事業の問題点について、市議団が繰り返し議会で取り上げ、住民とともにたたかってきたことや現在、住民訴訟を起こしていることを報告。

「税金の使い方をただす」市民運動として大きな成果を得たと述べました。

 「市議選は四減の厳しい選挙。市政の重要な問題について、党派を超えて市民のみなさんと一緒に改善するため全力を尽くす」と市議選への決意を語り、「総選挙で九州・沖縄で日本共産党が2議席になれば、くらしの願いを届けられる。日本共産党への支持を広げ、一緒に政治を変えていこう」と呼びかけました。