「しんぶん赤旗」2010/7/4
「支持広げて」言えた
長崎・五島市・向原安男さん

 「うったとや(さあいこう)」。長崎県五島市・福江島の党事務所から、3日朝、後援会員6人が党支部が空白の地域に法定1号ビラを配布するために出発しました。

 五島群委員会は、参院選挙で得票目標を実現して本気で選挙に勝つために、「1300人の協力者を増やそう」と、読者や後援会員に協力の訴えを広げています。1日夜に船便で届いた志位委員長と市田書記局長の連名の「手紙」を読み、これまで訴えた人にも改めて「手紙」を届けることにしました。

 先頭にたっているのは「自分の選挙でも『頑張ります』とは言っても、『広げてほしい』と言えなかった」という向原安男市議です。

協力の依頼連日。同級生や地域の有力者が応じる

 4日までに法定1号をまききろうと、配布を同級生に依頼しました。協力してくれた松野清さん(69)は「島はガソリンも1gあたり本土より25円は高い。これで消費税が上がったらどうなるか。共産党の議員は本当に弱い人のために頑張ってる」と話します。
 
 向原市議は協力依頼に専念し、連日100軒60軒と後援会員・読者を訪ね、のべ430軒に「広げてほしい」と訴えてきました。
 耕作放棄地が広がり、本土から失業して戻ってきても仕事がない―。島の経済の疲弊を前に、「地方議員がどんなに頑張っても国の政治を大元から変えないと、住民に申し訳ない。本気でやるには中央の方針どおりやってみようと思った」と向原さん。

 あまり話したことがなかった自営業の松本和則さん(62)に思い切って声をかけると、「まかしとけ」といわれびっくりしました。志位委員長の訪米に感動し、「消費税増税は死活問題」と頭にきていたといいます。「いつも向原さん1人で頑張ってるなと思っていたが、今度は自分が30人に伝える」。

 地域の有力者で元漁業組合長の男性も、知り合いに頼みに「いってくる。(紹介カードを)どこへ届けたらいいかね」と、引き受けてくれました。