「しんぶん赤旗」2024/2/14

『靖国』と『侵略』を考える市民のつどい

 「長崎県靖国法案阻止共闘会議」は11日、長崎市内で「『靖国』と『侵略』を考える市民のつどい」を開きました。飯島滋明・名古屋学院大学教授(憲法学)が「今、危機にあるわたしたちの憲法」と題して講演しました。約80人が参加しました。

 飯島氏は「防衛省が血液型を問わず投与できる血液製剤を独自に製造する方針を固めた」との同日の報道記事を示し、南西諸島で戦闘することを想定していると指摘。「戦争する国づくりがどんどん進められており、最終的には憲法改悪だ」と強調しました。

 さらに、「徴兵制などあり得ないという人が少なくないが、自衛隊を憲法9条に書き込めば、徴兵制が現実味を帯びてくる。また、緊急事態条項が新設されれば法律などいらない。総理大臣の判断だけで明日から徴兵ができる」と語りました。「子どもや孫の世代は今行動できない。平和を引き継ぐための私たちの行動が必要」だと訴えました。

 参加者で被爆者の女性は「これからも子どもたちに平和について語り続けていきたい」と感想をのべました。