故渡辺千恵子さんに報告　「平和の旅へ」墓前で合唱

　長崎原爆被災者協議会の田中重光会長と長野靖男監事は１２日、長崎原爆で下半身不随となり、車いすの被爆者として国内外で被爆体験を語り続けた渡辺千恵子さんの墓前（長崎市）に参り、ノーベル平和賞受賞の報告をしました。渡辺さんのおいの渡辺宣博さんも参加しました。

　「長崎のうたごえ協議会」のメンバー６人が、渡辺さんの半生をつづった創作曲「平和の旅へ」を墓前で合唱しました。

　生前の渡辺さんと親交のあった長野さんは「千恵子さんが喜んでいる様子が目に浮かぶようだ。いつも明るく前向きで、『積極的』という言葉が好きだった。亡くなる前に病室で、消え入るような声で『あとは頼むね』と言われた。責任は重いが命が続く限りがんばりたい」と語りました。