「しんぶん赤旗」2024/8/28

「佐世保女性ネットワーク」が市に申し入れ

 長崎県佐世保市の市民4団体でつくる「佐世保女性ネットワーク」(代表・宮本美智子)は、日本政府が沖縄での米軍兵士による少女暴行事件を隠ぺいしていた問題を巡り、長崎県でも2016年と17年に同様の隠ぺいが行われていたことが明らかになったことに関して26日、宮島大典佐世保市長あてに抗議と再発防止を求める申し入れをしました。

 申し入れ内容は、▽米軍関係者による女性への性暴力事件に強く抗議する▽米軍関係者による事件防止のための実効性のある再発防止策を主体的に講じる▽県警と日本政府に対し発生した事件を速やかに公表するよう求める▽日本政府に対し日米地位協定の抜本的改定を求める―の4項目です。

 要請には8人が参加。申し入れ書を受け取った基地政策局の北村敬男局長が「加害者、被害者の性別、年齢もよくわかっていない。内容も良くわからない中で抗議は難しいと思う」と語り、宮本代表は「市として調べようとはしなかったのか」と質しました。

 前川恵子・新日本婦人の会佐世保支部長は、水陸起動団のある崎辺町では自衛隊基地が増強され、在日米軍と自衛隊が一体化して訓練をしている実態を語り、「この状況では同様の事件が起こらないとは言えない。佐世保市として毅然とした態度で抗議をし、再発防止を求めるべきだ」と訴えました。

 要請に先立ち、約20人が市役所前でフラワーデモをしました。