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「しんぶん赤旗」2024/12/12 |
ノーベル平和賞授賞式パブリックビューイング |
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ノルウェーのオスロで開かれた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞授賞式を生中継するパブリックビューイングが10日夜、長崎市役所で開かれました。被爆者や被爆2世、被爆者の遺影を手にする人など約160人が集まり、授賞式を見守りました。 会場では、長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の溝浦勝る副会長(83)があいさつし、「草の根の運動と共にやってきたことがノーベル平和賞受賞となった。核兵器禁止条約という宝もある。これをもって、みなさんと一緒に核廃絶を実現したい」と語りました。 若者たちの平和団体「MICHISHIRUBE」のメンバーで大学生の羽山嵩裕さん(20)は、被爆者がいなくあんる10年先を見据えて、被爆証言の動画を作成し、発信しようと取り組んでいると紹介しました。 午後9時ごろ、授賞式が始まり、日本被団協の田中煕巳代表委員の姿がスクリーンに映し出されると、歓声があがり会場は拍手に包まれました。 授賞式終了後、鈴木史朗市長は「核兵器はすべて廃絶をという被爆者の願いをわれわれ次の世代がしっかりと引き継いでいかなければならない。思い宿題を手にした気がしている」と語りました。 長崎被災協の城臺美彌子さん(85)は「改めて、これからが出発だなと思う。戦後80年、私たちは平和を享受してきた。次の80年を戦争の時代にしてはいけないとつくづく思う」と話しました。 |
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