「しんぶん赤旗」2024/12/6

ノーベル平和賞授賞式を前に結団式

 ノルウェーのオスロで10日に開催されるノーベル平和賞授賞式を前に、長崎から渡航するメンバーの結団式が4日、長崎市で行われました。授賞式に出席する長崎原爆被災者協議会の田中重光会長は「核兵器も戦争もない世界にしていくために、私たちチーム長崎一丸となってオスロで訴えていきたい」と意気込みを語りました。

 結団式には、高校生平和大使や長崎県原水協のメンバー、被爆2世、3世ら13人が参加。全員に折り鶴でつくった首飾りがかけられました。

 田中会長とともに授賞式に出席する横山照子副会長は、今も続く戦争と核の脅しを強める人たちを批判し、「核保有国の中には、核兵器はなくさないといけないと考えている人もいると思う。そういう人たちに、原爆はこんなに被爆者の人生をダメにするんだということをわかってもらえたら」と述べました。

  高校生平和大使の津田凜さん(16)は「被爆者や『被爆体験者』の思いを引き継ぎつつ、私たち高校生が後世に、世界に伝えていけるきっかけ、スタートとなるようにしていきたい」と話しました。

 長崎県原水協の田中弘法さん(72)は「私たちの役割は、オスロから帰ってきた後に、どうやって核兵器をなくすかに力を注いでいくことだと思っている。一生懸命運動を強めていきたい」と決意を語りました。