「しんぶん赤旗」2024/10/11

県委員会が「キーン・ソード25」中止求め要請

 日本共産党長崎県委員会の内田隆英・衆院長崎1区候補と堀江ひとみ県議、石川悟県書記長は8日、県庁を訪れ、10月下旬から行われる日米共同統合演習「キーン・ソード25」の中止を国に申し入れるよう大石賢吾知事にあてて要請しました。

 申し入れ書は「キーン・ソード25」では、民間の空港12カ所、港湾20カ所を使用し、この中には長崎空港と福江空港、県内の自衛隊基地も含まれていると指摘。公共インフラの軍事利用を進め、将来的に米軍が使用するための既成事実化を狙っているとして、長崎空港と福江空港の「特定利用空港」の指定撤回を国に申し入れることも求めています。

 内田候補は「演習に参加することによってアメリカの戦争に日本が巻き込まれる恐れの方が大きい。軍事利用をやめさせ撤回させることこそが県民の安心、安全を保証することになる」と強調しました。

 堀江県議は「他県では統合幕僚長に住民の安心、安全への対応を求めている。長崎県はそういう考えはないのか」と質しました。

 申し入れ書を受け取った今冨洋祐・危機管理部長は「県としては国に中止を求める立場にない」と述べました。