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「しんぶん赤旗」2024/10/13 |
長崎被災協 喜びの会見 |
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日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞の発表があった11日、長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(83)らは長崎市で記者会見を開き、受賞の喜びを語りました。会場には被爆者運動をけん引してきた渡辺千恵子さん、山口仙二さん、谷口稜曄(すみてる)さん3人の写真が並べられました。 横山照子副会長(83)は会場に入るなり、柿田富美枝事務局長と抱き合い「良かったね。これからも頑張れるね」と喜び合い、田中会長も涙をぬぐっていました。 会見で田中会長は「今日は最高の日。本当に良かった。もう鬼籍に入られた先輩方の努力、それを若い被爆者たちが引き継いでこれまで頑張ってきた。偏見に差別、口には出しきれない苦労をして先輩たちは運動してこられた。道半ばで亡くなった先輩たちに感謝していきたい」と述べ、谷口前会長たちのお墓に行って報告をしたいと語りました。 4歳で入市被爆し妹を壮絶な闘病生活の末に亡くした横山副会長は「戦争や内戦が続く中、核の脅しもあり、核が使われるかもしれない。それをやめさせるためにはノーベル賞が欲しいと私は思っていた。それをいただけて本当にうれしい」と語り、「これを励みとして若い人に引き継いでいける。それを着実にやらなければと、今、腹をくくっている」と述べました。 4歳で被爆し母親や兄弟をがんや白血病で亡くした溝浦勝副会長(83)は「世界が私たちを励ましてもっと頑張れとのメッセージだと思う。日本政府の核兵器禁止条約参加を必ず実現するよう頑張っていきたい」と力を込めました。 |
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