「しんぶん赤旗」2024/8/1

長崎被災協が「長崎被災協ニュース」を全公開へ

 長崎原爆被災者協議会の溝浦勝副会長(83)は30日、長崎市役所で会見し被爆80年事業の一環として、長崎被災協が1983年から月刊で発行してきた機関紙の1号から237号までのうち173号分をSNSのnoteで同日、公開したと発表しました。

 公開するにあたり、保管されていた資料を整理したところ64号分(1号〜61号、69号、78号、114号)が見つかっておらず、機関紙を所有している人がいれば提供(スキャンでも可)してほしいと呼びかけました。

 機関紙は、「長崎被災協ニュース」として1983年12月に発行を開始。1991年1月の111号からは「被団協(長崎版)」にタイトルを変更しました。今年7月で489号となり、238号(2003年8月)以降は被災協のホームページで見ることができます。

 公開された機関紙は例えば1990年2月の75号で、総選挙に向け「援護法つくれる国会へ」や、1月に本島等長崎市長(当時)が襲撃された事件、「長崎原爆松谷訴訟」について載っているなど、当時の状況や取り組みを知ることができます。

会見で溝浦さんは「『被災協ニュース』は被爆者の心をつなぎ被爆の実相、被爆者の実情を広く伝えるもの。全てを収集して公開したい」と語りました。

月刊で発行する以前に随時発行していた「長崎被災協ニュース」も探しており、被爆80年までに、すべての号を見つけ出し公開するのを目標としています。問い合わせは長崎被災協095(844)0958まで。