「しんぶん赤旗」2024/2/1

長崎被災協が被爆80年に向け動画配信

 長崎原爆被災者協議会は、来年の被爆80年に向けたプロジェクトの一環として、被爆者のメッセージ動画に英語の字幕を付け世界に発信します。その第1弾として30日、「長崎原爆松谷訴訟」をたたかった、松谷英子さんの動画をユーチューブとSNSに公開しました。

 長崎の大学生が中心となって設立した学生平和団体「MICHISHIRUBE」が若者向けにSNSへの投稿に協力することになり、同日、長崎被災協の横山照子副会長(82)と「MICHISHIRUBE」のメンバー3人が、長崎市役所で会見しました。

横山さんは「若い人が参加してくれたことがすごい力になる。若者につないでいくためには若者の感覚が大事。本当に先が明るくなった」と語りました。

 「MICHISHIRUBE」の共同代表の大澤新之介さん(20)は、約30分撮影した動画を1分以内に収める苦労を語り、「被爆者の思いに寄り添った編集をしなければならないが、届けるターゲットが若い世代。最後まで見てもらえる構成にし、被爆者の若い人たちへのメッセージを大切にした」と話しました。

辻敬仁さん(20)は「『知ることが大事』との被爆者の言葉にすごく共感した。発信して知ってもらうことから始めていければ」と述べました。

ユーチューブは「NagasakiAtomicbombSurvivorsCouncil」で検索。SNSは「TikTok」「X」「Instagram」で配信しています。