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「しんぶん赤旗」2024/11/20 |
被災協がノーベル平和賞受賞を報告 |
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日本被団協のノーベル平和賞受賞を受け、長崎原爆被災者協議会の田中重光会長と横山照子、溝浦勝の両副会長ら役員5人は16日、五島列島の新上五島町にある故山口仙二元会長(享年82)の墓を訪ね、受賞の報告をしました。 日本被団協代表委員も務めた山口仙二さんは、14歳の時、爆心地から1・1`で被爆。大やけどを負い顔から胸にケロイドが残りました。苦しい治療をしながらも「長崎原爆青年乙女の会」を仲間とともに創設。長崎被災協結成に尽力し、被爆者運動をけん引しました。 1982年、国連で「ノーモア ヒロシマ、ノーモア ナガサキ、ノーモア ヒバクシャ」と被爆者として初めて演説しました。 墓前では、溝浦副会長が「身を挺して核廃絶を訴えてきたことが、今、大きな流れとして世界に認められてきています。本当にご苦労様でした」と語りかけ手を合わせました。 墓前での報告を終えた田中会長は「仙二さんが国連で演説をされたことが頭をよぎる。生きていたら飛び上がって喜ぶのではないか」と語り、「苦労された先達に感謝の気持ちでいっぱい」だと話しました。 横山副会長は、山口さんが最晩年、原水爆禁止世界大会で、体調不良を押して這うように壇上に登り、発言した姿が目に焼き付いていると語りました。 長崎被災協ではこれまで渡辺千恵子さん、谷口稜曄(すみてる)前会長、葉山利行第6代会長、山田拓民前事務局長の墓前に報告。今後、小佐々八郎第2、4代会長、杉本亀吉初代会長の墓前に受賞の報告をする予定です。 |
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