「しんぶん赤旗」2024/10/30

長崎被災協がボランティア募集▽若い人の参加に期待 

 長崎原爆被災者協議会(被災協)は、日本被団協のノーベル平和賞受賞決定を受けて、世界に向けた被爆者の訴えの発信を強化していこうとボランティア募集の呼びかけを行っています。

 被災協は来年の被爆80年に向け、今年1月から被爆者のインタビューを撮影し、英語の字幕を付けてユーチューブで公開していますが再生回数は伸びていません。世界から注目されている今が絶好の機会だと取り組みを強める計画です。

 18日には田中重光会長の被爆証言を撮影。冒頭、ノーベル平和賞受賞の喜びやその意義などを語りました。爆心地から約6`の時津村(当時)の自宅庭で被爆した時の状況や被爆者運動に参加した経緯などをのべ、「被爆80年。被爆者がいなくなる前に最後の力を振り絞り核兵器の恐ろしさを残していきたい」と力を込めました。

 ボランティアの内容は、被爆者の撮影や動画の編集、英語への翻訳やSNSでの発信など。また、12月に開催されるノーベル平和賞の授賞式で出席者に被爆者の思いを伝えるための配布物の作成などです。

 横山照子副会長は、若い人にぜひ参加してほしいとのべ、「一緒にやっていく中で、被爆者のたどってきた道や、今苦しんでいることなどをこの機会に学び取ってほしい。一緒に学んでいきましょう」と呼びかけました。

 応募はメールでsaigonohibakuti@icloud.comまで。