「しんぶん赤旗」2024/9/10

長崎・被爆体験者訴訟 報告集会

 9日、長崎の「被爆体験者」44人が長崎県と市に対し、被爆者健康手帳の交付を求めた訴訟で原告一部勝訴との不当判決が出たのを受け、原告団と弁護団は報告集会を開きました。

 判決で被爆者と認められなかった岩永千代子原告団長(88)は、判決前の門前集会では勝訴を確信していると述べていました。集会では「一部勝訴とは本当に意味不明だ。裁判で提出していたマンハッタン調査団や研究者の調査結果が否定された。内部被ばくについて、放射線微粒子について判事はどんな知識をお持ちなのか不思議に思う」と憤りました。

 さらに「内部被ばくをもたらすような放射線の影響は今回認められた東長崎方面だけではない。熊本方面まで放射能が飛んでいった事実があり、12キロに限定するのは狭いと思っている。判決は事実に基づいておらずお粗末。私たちは生涯頑張り続ける」と語りました。 

 同じく団長で認定されなかった山内武さん(81)は「44人をまたも分断した。残念でならない。私たちは最後までこの思いを貫いていきたい。なんで広島では爆心地から40キロ近くでも被爆者になっているのに長崎は12キロでも認められないのか。とにかく残念。体が続く限りたたかっていきたい」と悔しさをにじませました。 

 「長崎被爆地域拡大協議会」の山本誠一事務局長(89)は「今回の判決については全く不満だが、原告団と弁護団のみなさんの長年のご苦労に感謝したい。これからも、すべての原爆被害者に被爆者健康手帳の交付を求め奮闘する決意だ」と述べました。