「しんぶん赤旗」2024/10/12

ノーベル平和賞 被爆者喜び

 日本原水爆被害者団体協議会が11日、ノーベル平和賞を授与されたことに、広島・長崎の被爆者は喜びの声をあげました。

 長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(83) うれしい、心より思う。世界で反核平和に頑張っている人びとに勇気をあたえる。私たちが正義だ。核兵器禁止条約という流れに大きな弾みがつく。

 長崎原爆被災協の溝浦勝副会長(83) 70年近く核兵器禁止を求めた私たち被爆者を中心とする多くの人たちの思いが今やっと大きな形で実った。さらに核兵器禁止に向けた大きなステップになると思う。

 広島県原爆被害者団体協議会(佐久間邦彦理事長)の望月みはる事務局長(74) 毎年毎年、もしかしたら受賞するかもしれないと思っていた。受賞してとてもびっくりしているが、とてもうれしい。やっぱり、みんな被爆者や2世も地道に頑張ってきた。こういう形で報われた。

 石破首相は、核共有など非核三原則を無視する姿勢だ。日本が核を持つことには絶対反対。受賞したのは、この恐ろしいことが現実化しそうだからなのかな。日本は唯一の被爆国であるのだから、核兵器禁止条約に参加、または締約国会議にオブザーバー参加してほしい。