「しんぶん赤旗」2024/2/28

「長崎県グリーンウエーブ実行委員会」が学習会

 長崎県大村市で23日、千葉工業大学の福嶋尚子准教授(教育行政学)を講師に迎え、「食の権利を守る、学校給食の重要性」と題した学習会がありました。

 新日本婦人の会長崎県本部、長崎県農協労組など4団体で構成する「長崎県グリーンウエーブ実行委員会」と長崎県高教組との共催です。55人が参加。その他、オンラインでの参加もありました。

 給食費や教材費など義務教育にかかる「隠れ教育費」について研究している福嶋さんは、子ども1人当たりの年間の学習費の保護者負担(給食費を除く)が公立小で約6万円、公立中で約13万円にものぼると紹介。給食費の平均年額は小学校約5万円、中学校約5万6千円で「隠れ教育費」の中でも学校給食費は重いと指摘しました。

 子どもの支援活動を行う民間団体の支援を受けている家庭へのアンケート調査では、子どもの長期休暇中など給食がない期間は昼食を「あまりとれていない」と回答した家庭が42・3%にものぼると紹介しました。

 福嶋さんは「給食は成長や発達に不可欠なもの。トイレや具合が悪い時の保健室のベッドのように、当たり前に無償で提供してほしい。それができない今の学校は、生存権が保障されていると言えるのでしょうか」とのべ、「給食費無償」を全国へと呼びかけました。