「しんぶん赤旗」2024/11/25

「地球市民フェス2024」開催

 被爆地長崎から平和な世界と核兵器廃絶を発信しようと、「地球市民フェス2024」が23、24日の両日、長崎市の長崎スタジアムシティで開催されました。「核兵器廃絶地球市民長崎集会」の主催です。

 今年は、これまでのシンポジウム中心から幅広い市民に参加を広げようと、加藤登紀子さんらの音楽ライブや被爆者と語り合うワークショップ。子どもたちが楽しめるイベントも開かれ、飲食、雑貨などのマルシェ約店舗が並ぶなど、多彩な内容で催されました。

 様々なジャンルで平和を語るコーナーでは、「日本被団協ノーベル平和賞受賞お祝いトーク」や若者たちによるトークセッションなどが行われました。

そのうち、朝長万左男実行委員長と、中村桂子・長崎大学核兵器廃絶研究センター准教授、浅野英男「核兵器をなくす日本キャンペーン」事務局の3人が「核兵器の現在を考えるどう減らせる」とのテーマで対談しました。

中村さんは「今、世界は核がいつ使われてもおかしくない状況。被団協のノーベル平和賞受賞は私たちへの警告と言えるのでは」と指摘。朝長さんは「政府に任せていても彼らが核抑止力政策を克服するかどうか強い疑問を持つ。これをくつがえすには、核兵器は非人道性の兵器でありもうやめようと、若者が連帯する以外にないのではないか」と語りました。

浅野さんは「核兵器に頼らないやり方に向かって、自分たちがどうやったら一歩踏み出せるのか考えることが大切」だと話しました。