「しんぶん赤旗」2024/2/10

県原水協「6・9行動」

 原水爆禁止長崎県協議会は9日、長崎市の平和公園で核兵器廃絶を求める「6・9行動」に取り組み、日本政府に核兵器禁止条約に署名・批准を求める署名への協力を呼びかけました。

 長崎市では10日から「長崎ランタンフェスティバル」が始まることもあり、平和公園には海外からの人たちも含め、観光客が大勢訪れていました。

 大阪の大学に留学し、就労の経験もあるシンガポールからの男性(52)は、妻と娘とともに署名し、「原爆はダメ。世界がケンカせずに対話すること。国際紛争は話し合いで解決することが大事」だと語りました。他にも、香港、北京、ブラジルからの観光客が署名しました。

 家族4人で栃木県から訪れている女性は「子ども達に戦争の実態を伝えたくて原爆資料館に行ってきました。最初は怖いのは嫌だと言っていたけれど、最後にはこんなのはダメだよねと話していました」と語りました。

 長崎を訪れていた神奈川県原爆被災者の会の福島富子副会長(79)が偶然通りかかり、「生後7カ月の時、長崎で被爆しました。神奈川で小学生に語り部活動をしていますが、広島、長崎以外では原爆のことを知らない人が多いと感じる。多くの人に被爆の実相を伝える活動をしていきたい」と話しました。

 原爆が投下された11時2分に参加者14人で黙とうしました。