「しんぶん赤旗」2023/8/3

わがまちふるさと▽長崎県諫早市

 諫早市は、長崎県のほぼ中央に位置し、東は諫早湾、西は大村湾、南は橘湾と性質の異なる三つの海に面し、北部は五家原岳を頂点とした山地があり、平野部まで傾斜した地形が続いています。一級河川の本明川が流れ、水や緑に囲まれた自然に恵まれた街です。

中央部の一角にある諫早公園内の池には、石橋としては日本で初めて国の重要文化財に指定された「眼鏡橋」が架かっています。階段式の2連アーチ式で橋の長さは約50b、階段を上った中央に、本物の眼鏡の形のようにくぼみがあるのは、日本ではここだけだといわれています。

2012年、眼鏡橋のそばに5分の1サイズの「ミニ眼鏡橋」が移築されました。これは一時、埼玉県所沢市の「旧ユネスコ村」に保存され、48年ぶりに里帰りした貴重な歴史的建造物で「親子眼鏡橋」として市民に親しまれています。

諫早名物には江戸時代から続く伝統の「楽焼うなぎ」があります。「焼き」のあと、二重底になった楽焼の器を使い、仕上げに蒸すのが特徴です。

観光・食べ歩きと自然豊かな諫早市に是非おいで下さい。一方、漁業や農業にも被害をもたらしている国営諫早湾干拓事業を巡り、「豊かな諫早湾と地域を創る会」などの市民運動が続いています。

(西田京子諫早市議)