「しんぶん赤旗」2023/12/23

時津町議会「現行保険証の存続を求める意見書」を全会一致で採択

 長崎県の時津町議会は15日、「現行の健康保険証の存続を求める意見書」を全会一致で採択しました。提出者は日本共産党の浜辺七美枝議員です。

 意見書では、政府が健康保険証の代わりとして「資格確認証」を発行する案を出しているが、自治体事務の現場から費用と事務量がさらに増加することへの懸念の声が上がっていると指摘。さらに、マイナ保険証の更新について、認知症などで円滑な更新ができない場合に「無保険扱い」となる危険性があり、適正な保険医療が受けられない恐れがあるとのべ、「健康保険証は社会に定着し安定的に運用されている。国民の理解や賛同を得られない中で、現行の保険証を廃止することは妥当ではない」としています。

 浜辺議員の提案に対し、川原貴光、永田博信の両議員(共に無所属)が「廃止は時期尚早」などと賛成討論を行いました。

 浜辺議員は「「全会一致という結果に嬉しい思いです。『保険証守れ』の世論の力、市民団体の声があったからこその成果だと思います」と語りました。

 意見書は内閣総理大臣、衆参両院議長、関係大臣に送付されました。