「しんぶん赤旗」2023/8/12

原水爆禁止世界大会 核廃絶へ参加者の思い
日本民主青年同盟 長崎県委員会副委員長 吉村ゆうさん

長崎から世界に発信

 平和への思いを持って、あふれんばかりの人が長崎に集まったのを見て元気をもらいました。集まることが活動の原動力になると思いました。

 私の祖父も入市被ばく者です。核兵器は罪のない何万人もの命を一瞬で奪い、生き残っても被ばくによる苦しみを生みました。許せません。

 政府が「抑止力」に向かっていることは暴挙です。核抑止力は詭弁(きべん)にすぎず、核兵器をなくさないといけないのは明白です。市民がさらに声をあげる必要があります。

 遠い場所でも長崎の記憶を心に留めて活動し、世界で核廃絶を求めるネットワークができあがっているのがすごいと感じました。世界中の人と連帯し、さらに声をあげていきたい。そうすれば核廃絶は可能だと感じることができました。

 長崎に住んでいても、政府などが宣伝する「核抑止力」論に流される人がいます。世代間分断をあおり、市民の連帯を妨害するような動きもあります。そうした分断を乗り越えて、平和の道を歩みたい。

 できる限り被爆者の話を聞いていきたいし、長崎から世界に向けて発信もしたい。人権を守る上でも平和は大前提だと強く訴えていきたいです。