「しんぶん赤旗」2023/5/10

「長崎原爆青年乙女の会」記念碑前つどい

 原爆で傷ついた若者たちによって1956年5月3日に結成された「長崎原爆青年乙女の会」は3日、長崎市の同会記念碑前でつどいを開きました。被爆者ら約80人が参加しました。

 結成以来、核兵器廃絶と被爆者援護を求める活動に取り組んできた同会は、その思いを次の世代に引き継ぐため、被爆2世や若者の協力を得て、昨年からつどいを開催しています。

 冒頭、ソプラノ歌手の牛島和美さんが「死んだ男の残したものは」など3曲を熱唱。同会の小峰秀孝会長が「こうして記念碑の前に立つと67年前の憲法記念日に諸先輩方が会を結成したことの思いが伝わってくる」と述べ、「ロシアによるウクライナ侵略など武器に使われているお金は、子どもの教育やお年寄りが安心して暮らせることに使われてこそ明るい未来が開ける」とあいさつしました。

 活水高校平和学習部の高校生が、花束と千羽鶴を記念碑に捧げ、同校の森万由子さんが「世界へ核兵器の恐ろしさや平和を発信していくことが長崎で生まれた私たち若い世代の役目。今後も平和学習を続けていきたい」と話しました。

 会員の小幡悦子さんの手記「いけにえはもう沢山!」が朗読され、最後に「原爆許すまじ」を出席者全員で合唱しました。