「しんぶん赤旗」2023/12/19

長崎県の佐世保市で三大悪政抗議の宣伝行動

 長崎県内の3大悪政(石木ダム建設、国営諫早湾干拓事業、カジノ誘致)強行を許さないと16日、「いしきを学ぶ会」「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する長崎の会」「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」の3団体は佐世保市内で抗議の共同宣伝をしました。

 小雨の降る中、約50人が参加。各団体の代表者らがフリートークしました。「カジノ誘致問題を考える市民の会」の宮本美智子代表は「県は、国による長崎IRの審査継続に淡い期待を持ち、イタズラに必要のない予算を確保し続けている。それよりも子育て支援や介護、福祉充実など私たちの暮らしのためにすることはたくさんある。県は国に提出した認定申請を取り下げるべきだ」と訴えました。

 「有明海訴訟を支援する長崎の会」の本田純一事務局長は、潮受け堤防締め切りから26年。有明海の漁船漁業は壊滅的な状況で、干拓地で営農を続けてきた農業者も声を上げ裁判を起こしていると述べ、「一体誰のための事業なのか」と告発しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は「ダムの必要性について議論を」と求めている反対住民の声に耳を貸さず、1年以上住民と話し合いをせず工事を進めている状況に「知事の姿勢は許されない」と厳しく批判。「世論で必ず政治は変わる。あきらめずに声を上げていこう」と呼びかけました。

 集会には共産党と無所属の地方議員や社民党の県議が参加。県知事らに提出する集会宣言を採択しました。