「しんぶん赤旗」2023/1/25

長崎県の三大悪政学習会

 石木ダム、IR誘致(カジノ)、国営諫早湾干拓事業についての学習会が21日、長崎市で開かれました。「いしきを学ぶ会」実行委員会、「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」、「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会の3団体の共催。約70人が参加しました。

 「県民ネット」の今井一成弁護士は、長崎へのIR誘致について、「県議会は、出資企業名すら明かされていないIRに関する議案に賛成したが、和歌山県では『信用ならない』と否決。議会が機能しており、長崎の状況はあるべき姿ではない」と批判しました。

 石木ダム建設予定地に暮らす炭谷猛さんは、土・日を除く毎日、工事現場で抗議の座り込みを続けている様子を語り、「支援者がいるからこそ続けられる。みなさんと一緒に、地元も一致団結して頑張っていきたい」と力を込めました。

「支援する会」の本田純一事務局長は「干拓農地に入植した営農者の3分の1が排水不良や地盤沈下など、撤退せざるを得ない。営農者は裁判まで起こしており、営農の実態が明るみになってきている」と強調しました。

日本共産党の堀江ひとみ県議が議会の状況を報告し、「県の悪政に反対討論をするのは私だけで悔しい思いをしている。議会の内外で多数の声をあげ、議会を変えていかなければいけない」と訴えました。