「しんぶん赤旗」2023/10/8

秋の大祭「長崎くんち」幕開け

 約390年の歴史がある長崎市諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」が7日、盛大に幕を開けました。コロナ渦などで3年連続中止となり4年ぶりの開催です。9日まで。

 奉納踊は国指定重要無形民俗文化財で、今年注目の出し物は、本石灰町の御朱印船(ごしゅいんせん)。安土桃山時代、本石灰町ゆかりの貿易商の荒木宗太郎が、ベトナム王女アニオー姫と恋に落ち結婚し、2人で長崎港に入ってきた時の様子を再現しています。

 重さ5dの御朱印船を18人で回すさまは豪快で、見物客からは拍手喝采。「もってこ〜い」(長崎弁でアンコールの意味)の掛け声がかかりました。

 拍手を送っていた女性(72)は「久しぶりで心が沸き立った。会場の一体感もうれしかった」と語りました。