「しんぶん赤旗」2023/5/30

九州ブロック平和委員会オンライン学習会

 九州ブロック平和委員会は26日、鹿児島で開催する「2023年日本平和大会IN鹿児島」(11月11、12日)の成功に向け、ながさき平和委員会の冨塚明事務局長が講師に、岸田大軍拡路線の中での、九州の軍事化と佐世保基地強化の状況と運動について、第1回オンライン九州ブロック連鎖学習会を開きました。73カ所から約80人が視聴しました。

 冨塚氏は、佐世保が海から沿岸へ兵力を投入する日米水陸両用作戦部隊の拠点となり、九州全体の軍拡を推し進める原動力になっていると指摘。米軍佐世保基地は、強襲揚陸艦「アメリカ」の母港となり、病院並みに医療設備が整った「アメリカ」に医療品を納めるための倉庫を赤崎貯油所内に設置。「これは、海兵隊が敵からの攻撃を受けるという前提の施設」だと告発しました。

「安保3文書」には「戦傷医療能力の向上」が明記され、「政府は戦闘による死傷者を想定し始めている。そんな危険な状況に日本が進んできている」と強調しました。

 さらに、イージスシステム搭載護衛艦8隻中4隻が佐世保に配備され、全てにトマホークを装備しようとしており、「日米共同で戦争をする体制づくりが着々と進んでいる」と語りました。

 質疑応答の後、日本共産党の渕瀬栄子西海市議が、陸上自衛隊・相浦駐屯地に創設された「水陸機動団」の同市崎戸町での訓練計画を、住民の反対運動で阻止した経験を語りました。