首相が大軍拡正当化　衆院長崎４区補選演説

　岸田文雄首相は１５日、長崎県佐世保市と西海市で街頭演説し、衆院の長崎４区補選（２２日投票）で自民党の新人候補の必勝を訴えました。１４日の参院徳島・高知補選（同日投票）に続く応援演説です。首相は「さまざまな投資を切り崩すコストカットをしてきたが、経済は長続きしなかった」と述べる一方、その原因の労働法制の改悪、消費税の増税などには触れませんでした。 

　ロシアによるウクライナ侵略をあげ「自衛隊の最高指揮官として佐世保の皆さんには感謝を申し上げる。しかし、防衛力は国民みんなでしっかり考え、充実させていかなければいけない」と大軍拡を正当化しました。「安保３文書」に基づく軍事費２倍化について「こうした決断をし、それを背景に日本の外交・安全保障を進めている」「議論や評論は大事だが、それでは先に進むことはできない。決断し、結果を出す政治をしていかなければいけない」と主張しました。