「しんぶん赤旗」2023/8/11

被爆78周年キッズゲルニカINながさき

 「被爆78周年祈念、平和の祈り キッズゲルニカINながさき」と題した国際子ども平和壁画展が、原爆がさく裂した中心地、長崎市松山町の爆心地公園そばの下の川で、6日から始まっています(31日まで)。下の川は、原爆が投下された後、多くの市民が水を求めてたどり着きながら、力尽きた場所です。

 作品は、スペインの画家ピカソが描いた反戦絵画「ゲルニカ」と同じ大きさ(縦3・5b横7・8b)のキャンバスに、国内外の子どもたちが平和の願いを込めて描いたもので、11点を展示。2007年から取り組まれ、今年で17年目。これまでに83点を制作しました。

 このうち、ロシアによる軍事侵略が続くウクライナ・ブチャ市のレフコ・レヴツキー子供芸術学校の生徒たち(小学生から中学生)約50人が描いた作品が「子どもの目を通して見える平和」です。明るい色づかいで、民族衣装を着た笑顔の子どもたち。その目に映る平和な未来の様子が描かれているようです。

 長崎市の青山子ども園学童部・平和学童クラブの「みんなのねがい」は大きな折り鶴を中心に、子どもたちを乗せた平和学童列車が元気に走っています。

 主催した「長崎親善人形の会・瓊子(たまこ)の会」の山下昭子会長は「長崎の爆心地から子どもたちのメッセージを世界に発信していくことの大切さを感じている。地道に続けていきたい」と語りました。