「しんぶん赤旗」2023//

県議会でインボイス中止求める請願採決

 長崎県議会定例会最終本会議の6日、日本共産党の堀江ひとみ県議は、長崎県商工団体連合会が提出していた「消費税インボイス制度の中止を求める請願書」に賛成討論しました。採決の結果、日本共産党と立憲民主党、国民民主党、社民党の10人が賛成しましたが、賛成少数で不採択となりました。

 堀江県議は「インボイスが導入されると零細な事業者やフリーランスで働く人たちに継続的、事務的にも税負担増が生じる。物価高騰で大変な零細事業者がさらに苦境に立たされようとしている」と指摘しました。

 「免税事業者が課税事業者になれば重たい税負担となり、一方、免税事業者に留まったら取り引きから排除される。このまま国民的合意がなされない中で、インボイス制度を始めることはこれまで以上の混乱を引き起こすことにつながる」と訴え、請願への賛成を求めました。

 昨年11月議会に提出された「消費税インボイス制度の実施延長を求める請願」の採決では、賛成は共産党のみでした。堀江県議は10人が賛成したことに「この1年の世論と運動が、県議会を動かしたと感じる」と語りました。

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