「しんぶん赤旗」2023/5/22

長崎原水協 禁止条約参加求め署名行動

 原水爆禁止長崎県協議会は主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開催中の20日、日本政府へ核兵器禁止条約に参加するよう求める署名行動に取り組みました。長崎市内の繁華街で行い、106人が署名しました。

 14人が参加。「今こそ日本政府、G7各国は、核兵器禁止条約に参加を!」と書かれた横断幕を掲げ、「人類と核兵器は共存できない。人類が造り出した核兵器は人類の手でなくしていこう」と訴え、署名への協力を呼びかけました。

 署名をした女性(49)は「日本は核の傘の下にあるというが、核は危険でしかない。岸田首相は防衛費を増やすのではなく、平和で安心して暮らせることに税金を使ってほしい。今の日本は戦争への道を進んでいるのではないか」と不安を口にしました。

 被爆2世の女性(69)は「岸田首相になってから、日本は平和主義をやめ戦争に向かっていっている。憲法にのっとった政治をしてほしい」と話しました。

 署名を呼びかけていた被爆者の溝浦勝さん(82)は、G7首脳陣の被爆地訪問について、「もっと被爆者の話をきちんと聞いて被爆の実相を知ってほしい。G7のうち3カ国は核兵器を製造し貯蔵している。中でも米国は日本に原爆を投下したことの反省も述べていない。反省を述べてこそ、核兵器廃絶が実現していくのではないか」と語りました。