「しんぶん赤旗」2023/1/23

「核兵器禁止条約の会・長崎」が2周年のつどい

 核兵器禁止条約が発行してから2年となる22日、被爆者4団体などで構成する「核兵器禁止条約の会・長崎」は、長崎市の平和公園で2周年のつどいを開きました。

 約180人が参加し、「今年を、核兵器禁止条約を核廃絶に結びつけるステップの年にするため、声をあげていこう」との集会アピールを採択しました。

 同会共同代表の朝長万左男・長崎県被爆者手帳友の会会長が開会あいさつ。全日本建設交運一般労働組合の内田知也さん(31)が「私はこの条約を大切にすくすくと育てて、未来を担う子どもたちに平和を届けていきたい」と訴えると大きな拍手が起こりました。

 「第25代高校生平和大使」と「高校生1万人署名活動」のメンバー6人がそれぞれに平和への思いを語りました。原爆が投下された11時2分に全員で黙とう。シンガーソングライターのMas(ます)たかゆきさんの歌や、「長崎のうたごえ協議会」が合唱を披露しました。

 同会共同代表の田中重光長崎被災協会長は、世界は核戦争の危機に直面していると指摘。「日本政府は今こそ、被爆国として核兵器廃絶の先頭に立ち、その証として禁止条約に参加するべきだ」と力を込め、憲法を踏みにじり大軍拡に突き進む岸田政権を糾弾し「日本を最後の被爆地にするために頑張ろう」と呼びかけました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議と長崎市議団が参加しました。