「しんぶん赤旗」2023/6/2

海自大村航空基地でオスプレイ展示・一般公開

長崎空港の対岸にある長崎県大村市の海上自衛隊大村航空基地が5月28日、一般開放され、陸上自衛隊・水陸機動団の輸送を担うV22オスプレイ(陸自木更津駐屯地=千葉県=に暫定配備中)が全国で初めて地上展示されました。

創設66周年記念行事の一環で、1万人以上が来場。オスプレイの周りには、ひときわ大きな人だかりができていました。

今回の展示は、佐賀空港へのオスプレイ配備が決定的になったタイミングでの実施となりました。並んで水陸機動団の水陸両用強襲車と偵察ボートも置かれていましたが、それぞれの説明板にはこれらが一体運用されることなどはまったく記されていませんでした。

 大村航空基地では年数回のオスプレイの訓練が予定されており、離着陸訓練の他、人員や物資を搭載・輸送する機動展開訓練などが行われます。昨年7月には最初の離着陸訓練が実施。一方、大村航空基地は米軍の共同使用施設にもなっていて、佐世保配備の強襲揚陸艦搭載ヘリ(現在はオスプレイ)の駐機・整備場として利用可能です。

 大村航空基地に隣接する陸自竹松駐屯地には2024年3月に第3水陸機動連隊が配備され、水陸機動団3000人体制が整います。今後、大村航空基地との一体運用が懸念されます。