「しんぶん赤旗」2023/10/25

堀江ひとみ長崎県議が総括質疑

 日本共産党の堀江ひとみ長崎県議は16日、県議会の予算決算委員会総括質疑で石木ダム事業について質問しました。

 堀江県議は、昨年度の決算の時点で、石木ダムの総事業費285億円に対する執行率は何%かと質問。中尾吉宏・県土木部長は、執行額は197億円で、予算の約69%をすでに使っていると答弁。ダムの本体工事など、ほとんど進んでいない中、財政計画の破綻が明らかになりました。

 土木部長は、2025年度完成に向けた事業計画について、「資材高騰や地元住民の妨害活動が事業推進に影響を及ぼす可能性がある」と答弁しました。

 堀江県議は、県が付け替え県道工事開始日を通知するとの反対住民との約束を破って工事を始め、その3日後に住民の工事阻止行動が始まり、今も続いていると指摘。「それを、妨害活動と答弁することは許されない。約束を守らなかったのは長崎県ではないか」と厳しくただしました。

 さらに、大石賢吾知事に対し「工事を中断して住民と話し合いをする考えはないか」と追及しましたが、知事は「理解を得る努力をしながら1日も早い完成を目指す」との答弁に終始しました。

 石木ダム事業については、9月議会では立憲民主党の議員が一般質問で、社民党の議員が委員会質疑で取り上げ、連携し質問を積み重ねてきました。