「しんぶん赤旗」2023/12/8

堀江県議が一般質問

 日本共産党の堀江ひとみ長崎県議は5日、県議会一般質問で、対馬市の高レベル放射性廃棄物最終処分場誘致問題や県と佐世保市が川棚町に建設を強行する石木ダム事業などについて知事の見解をただしました。

 対馬市では比田勝尚喜市長が、最終処分場を誘致しない姿勢を明確にしています。堀江議員は「被爆県長崎の知事として、誘致に明確に反対する考えはないか」と迫りましたが、大石賢吾知事は「県として具体的判断を行う段階にない」と反対を明言しませんでした。

 堀江議員は「核のゴミ誘致については反対の意思表示をすべきだ。被爆県の知事として筋がとおらずあまりに情けない」と批判しました。

 石木ダム事業については、ダムの本体工事などほとんど進んでいない中、事業総額約285億円のうち、すでに約69%が執行されています。さらに、土木部長は、測量設計費用が増える可能性に言及。堀江議員は「費用が大幅に増えれば、費用対効果は1を下回る可能性がある。そうなると石木ダム建設の意味そのものが問われることになる」と指摘しました。

大石知事に対し、反対住民と工事を中断して話し合いをする考えはないかと求めましたが、大石知事は「ダムの必要性については議論しない」と住民の願いを切り捨てました。