「しんぶん赤旗」2023/5/17

長崎民医連が健康保険証廃止の中止を求め署名行動

 現行の健康保険証を廃止する「マイナンバー法等改定案」が参院で審議される中、長崎民主医療機関連合会は15日、長崎市内の繁華街で「健康保険証廃止の中止を求め、マイナンバーカード取得の強制に反対する」署名・宣伝行動に取り組みました。15人が参加。1時間で87人が署名しました。

 民医連のメンバーは、政府が保険証を廃止し、マイナンバーカードを取得していない人を医療から締め出そうとしている問題を解説したビラを配布。対話しながら署名を呼びかけました。

 健康保険証の廃止はマイナンバーカード取得の強制につながり、カードを取得しても個人情報が漏えいし問題になっていることや紛失すると再発行に時間がかかり、受診できないこともあると説明すると、60歳の女性は「知らなかった、びっくりです。そんな中身なら反対です」と署名しました。

 「個人情報が色んなところで漏れている。役所自体がそれに追いついていないのに、こんなことだけ前に進めて何か起こってからすみませんでは済まない。保険証と紐付けする必要はない」と憤る女性(67)もいました。

 長崎県連の川尻瑠美事務局長は「保険料を払っていても無保険状態になる可能性がある。広く知らせて、中止に向け運動を盛り上げていきたい」と語りました。