「しんぶん赤旗」2023/9/13

「ひと」門田玲奈(かどた・れな)さん(30)
量り売りショップを経営

 昨年9月からごみを出さないオーガニックの食材店「Seesaw ゼロウェイストショップ」を生まれ故郷の諫早市飯盛町で営んでいます。

 出店するきっかけは4年前、SNSで環境問題に関する投稿を読み、世界が気候危機のさなかだと知ったことです。インターネットで調べ出すと、経済優先で命をないがしろにする社会の問題にいきつきました。「人類が滅ぶ可能性がある。私たちが環境に負担をかけてきたことが、次の世代に全部降りかかる」

 以来、自宅の電力を再エネに変え、生ごみも再利用。もっと自分にできることはないかとずっと思案し、「食は必ず誰もがかかわること」だと開店を決意し、他店で研修を受けました。

 古代小麦のパスタ、ハーブティー、ドライフルーツなどの食材やシャンプーも販売。客は持参した容器に必要な分量を詰めて購入するのでごみが出ません。 

 「この店を通して、社会の出来事や政治について知ってほしい」とSNSで環境や政治の話題を発信しています。「私も知らずに生きてきました。知ってから変わった。私たちの生活と政治がつながっていることがわかれば、もっと社会は豊かになると思う」

 長崎市内で開かれた入管法改悪反対のスタンディングにも駆けつけ、訴えました。「私たちが選んだ政治家が決めたことです。私たちがそれを変えないといけない」。自ら政治に声を上げています。