「しんぶん赤旗」2023/8/7

原水爆禁止国民平和大行進 終結集会

 2023年原水爆禁止国民平和大行進が6日、長崎市の爆心地公園に到着しました。猛暑の中、歩き終えた約100人を「長崎のうたごえ協議会」メンバーの演奏が出迎え、終結集会を開きました。

 里正善現地実行委員長があいさつ。長崎原爆資料館の井上琢治館長が、「核使用のリスクが高まる今だからこそ、核兵器のない世界の実現に向けて、私たち市民社会が力を合わせ声を上げ、世論の大きなうねりを作っていくことが重要です」との鈴木史朗市長からのメッセージを代読しました。

 田中重光長崎被災協会長は、核兵器禁止条約に被爆国日本を始め、核保有国とその同盟国が参加していないことに言及。「運動をもっと大きくして核保有国や同盟国に迫らなければならない。決してあきらめず、『長崎を最後の被爆地に』の合言葉でがんばっていこう」と訴えました。

原爆が投下された11時2分に黙とう。「うたごえ協議会」の伴奏で「青い空は」と「折り鶴」を全員で合唱しました。

全日本国立医療労働組合員で長崎駅から行進した男性(30)は「ロシアによるウクライナ侵略など大変な現状があるなか、日本全国のみならず、世界中に核兵器廃絶の声が届いてほしい。まずは被爆地長崎から声をあげていきたい」と話しました。