長崎原水協が「６・９行動」

　原水爆禁止長崎県協議会は９日、長崎市の平和公園で「６・９行動」に取り組み、「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」への協力を呼びかけました。

　１５人が参加。原爆パネルを展示し、「長崎のうたごえ協議会」のメンバーが歌声を披露。道行く人にアピールしました。

この日、松が枝国際ターミナルに国際クルーズ船が入港し、多くの外国人観光客が平和公園を訪れました。参加者は英語を交え署名を呼びかけ、１時間で１７４人が署名しました。

　署名行動に欠かさず参加する山下紀美代さん（８０）は、アメリカ人男性とスマートホンの翻訳機能で対話しました。署名をしてくれたお礼を述べ、折り紙で作ったストラップをプレゼントすると「今日署名できたことが、今回の旅行の中で一番いい経験です」と答えてくれ「嬉しかった」と語りました。

　アメリカ・シアトル在住で長崎県佐世保市出身の日本人女性（８４）は「戦後、修学旅行で長崎を訪れたらまだ焼け野原で、その光景が目に焼き付いて離れない」と話し、日本政府が禁止条約への参加を拒んでいると告げると驚いて、「知らなかった。じゃあ、政府を変えないとダメね」ときっぱりいい、サインしました。