「しんぶん赤旗」2023/1/10

県原水協が今年初めての「6・9行動」

 原水爆禁止長崎県協議会は9日、長崎市の平和公園で新年初の「6・9行動」に取り組み、「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」への協力を呼びかけました。

 約20人が参加。原爆パネルを展示し、「広島長崎をくり返すな!『核共有』より核兵器禁止を」と書かれた横断幕を掲げ、「長崎のうたごえ協議会」のメンバーが「青い空は」などを演奏し盛り上げました。

 広島県に住んで年のアメリカ人男性(58)は、「私の祖国のアメリカは核兵器を持っているが私は反対。平和がいい。世界中の国が禁止条約に参加してほしい」と署名しました。

 福岡県から訪れた家族連れは全員が署名。その内、高校1年の男子生徒は「最近学校で原爆について学んだ。少しでも核廃絶の運動に貢献したくて」と語りました。

 ドイツ在住で一時帰国で長崎を訪れた女性(38)は「ドイツで暮らしているとウクライナのことが身近で、核兵器の問題がすぐ目の前にある。核は絶対反対。日本政府の条約への参加はやるべきことです」と署名しました。

 行動に参加した被爆者の田中安次郎さん(80)は「岸田首相は『敵基地攻撃能力保有』と大っぴらに語り、憲法は危機を迎えている。核廃絶とともに私たちの子どもや孫が鉄砲を持って戦争に行くことのないよう頑張らないと」と話しました。