「しんぶん赤旗」2022/3/7

長崎被爆者5団体がウクライナ武力侵攻に抗議する緊急集会

 長崎の被爆者5団体は6日、ロシアのウクライナ武力侵攻に抗議する緊急長崎集会を平和公園で開きました。被爆者や市民、高校生など約400人が参加 し、「戦争と核兵器の使用に反対し、ウクライナの平和実現を目指して立ち上がろう」とアピールしました。

 冒頭「長崎のうたごえ協議会」のメンバーがウクライナ民謡「キエフの鳥の歌」を演奏。被爆者5団体代表が発言しました。

 田中重光・長崎原爆被災者協議会会長は「被爆者は怒りと恐怖に震えています。この機に乗じて安倍元首相や維新の会は、非核三原則見直しや核共有まで言い始めている。77年前に戻そうとしているのか」と憤りの声をあげました。

 2日にウクライナのスラブチナ市の市長とオンラインで会談した

朝長万左男・長崎県被爆者手帳友の会会長は市長の「「自分たちは自由と民主主義のためにたたかっている。それは世界の問題であり、世界とともにたたかっている」とのメッセージを紹介し、「日本からウクライナ支援の運動を始めよう」と呼びかけました。

  5団体は他に長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会、長崎県被爆者手帳友愛会、長崎原爆遺族会。

 「高校生1万人署名活動」のメンバーが発言し、長崎大学・核兵器廃絶研究センターの林田光弘特任研究員が「100年前の考えにとらわれている権力者に私たちの意思を示そう」と訴えました。

 拍手でアピール文を採択。日本政府と在日ロシア大使館に集会後、送りました。