「しんぶん赤旗」2022/7/27

核兵器禁止条約締約国会議報告会

 「核兵器禁止条約の会・長崎」は24日、長崎被災協講堂で第1回締約国会議報告会を開きました。被爆者を始め高校生や大学生など51人が参加しました。

 長崎からは締約国会議に12人が参加。同会共同代表の朝長万左男(長崎県被爆者手帳友の会会長)さんが会議で発言した内容を報告。2歳の時、爆心地から2・5`の所で被爆した体験を語り、「私たち被爆者には、がんやほかの病気の不安から解放された穏やかな期間はほとんどなかった」「禁止条約に参加する国は、核兵器国に対して条約に参加するよう最も強い圧力をかけなければならない」と訴え、発言が終わると大きな拍手が鳴りやまなかったと話しました。

 会議に参加した高校生平和大使・高校生1万人署名活動のメンバーや大学生らが発言。会議に自費で参加した長崎大学・大学院2年の福永楓さんは「核廃絶の運動に興味・関心を持っている若者がいる、仲間がいることに嬉しくなった」と語りました。

 首都圏を拠点に核廃絶に取り組む学生団体「ノー・ニュークス・トーキョー」の山口雪乃さん=大学2年・長崎市=は「私たちは、日本政府から『ユース非核特使』の委嘱を受け参加したが、現地では肝心の委嘱元である日本政府に出会えず、非常に残念だった」と話しました。