「しんぶん赤旗」2022/12/10

新婦人長崎支部 「戦争を語り継ぐつどい」

 新日本婦人の会長崎支部はアジア・太平洋戦争開戦の日の 8日、長崎原爆被災者協議会の横山照子副会長 ( 81 )を迎え、長崎市内で「戦争を語り継ぐつどい」を開きました。

 「被爆者とともに歩いてきた道」と題した講演には約 30人が参加。横山さんは 1 9 6 5年の憲法のシンポジウムで、被爆者で詩人の福田須磨子さんが自分をさらけだして語る姿に「原爆に向き合わないといけない」と教えられ、原爆の話をなるべく避けていた自分が変わるきっかけになったと話しました。

 新婦人の会員でもある横山さんは、会内で原水協の担当となり、 被爆者の体験を聞き書きした証言集『きのこ雲』の編集や平和公園で6・9行動を始めた経験などを紹介。「新婦人でのさまざまな活動が、私にとって最初の被爆者運動につながっていった」と語りました。

 4歳で入市被爆した横山さんは、自らと家族が原爆の後障害で苦しめられた様子を語り、病のため学校にもほとんど通えず、 44歳で亡くなった 3歳下の妹のことなどを切々と話しました。

 また長崎被災協の相談員として、原爆小頭症の男性に寄り添った活動や、原爆松谷訴訟で勝利した松谷英子さんと共にたたかったことなどを振り返りました。

 つどいに先立ち、新婦人も参加する長崎県母親大会連絡会は、市内繁華街で戦時中の召集令状 (赤紙)を模したビラ5 0 0枚を配布しました。