「しんぶん赤旗」2022/3/19

長崎県立校で生理用品無償配布

 長崎県教育委員会は17日の定例県議会で、新年度から全76の県立学校で生理用品を設置し無料で配布すると表明しました。新年度の当初予算案に100万円を計上。約7万個分の購入費用とします。設置場所はトイレなどを考えていますが、児童生徒が受け取りやすい場所を各校で判断するとしています。

 県は昨年11月から県立高校6校で「生理の貧困」に関するアンケート調査を実施。「購入に困っている」と回答した生徒もいました。その後、6校で試験的に生理用品を設置したところ、多い学校では2〜3カ月で150個の使用がありました。

 県教育委員会は実施に当たり、「子どもたちが安心して学習できる環境をつくるというのは学校として必要」だと話しています。

 新日本婦人の会長崎県本部は昨年3月、県教育委員会に対し、県内小中学校のすべての女子トイレに無償で使用できる生理用品の設置を求めていました。日本共産党の堀江ひとみ県議も同席し、県議会でも求めてきました。

 新婦人県本部の山下優子事務局長は「とても喜んでいる。今後は、各自治体の新婦人の支部で、すべての学校のトイレに生理用品を設置する運動を広げ、実現していきたい」と語りました。