「しんぶん赤旗」2022/7/27

佐世保平和委員会と原水協が
オスプレイ訓練中止を佐世保市に申し入れ

 長崎県の佐世保市平和委員会と佐世保原水爆禁止協議会は26日、県内での陸上自衛隊の輸送機オスプレイの訓練中止を政府に対し求めるよう朝長則男佐世保市長に要請書を提出しました。日本共産党の小田徳顕市議が同席。基地政策局の職員が応対しました。

 オスプレイの訓練を巡っては、九州防衛局が県内初の飛行訓練を26、27日に海自大村航空基地(大村市)と陸自相浦駐屯地(佐世保市)で実施すると発表。相浦駐屯地では「水陸機動団」の隊員も参加する予定です。

 要請書では、米軍のオスプレイが6月に墜落事故を起こし4人が死亡するなど、今なお事故、墜落などが相次いでいると指摘。「私たちは佐世保市民の安全のために、佐世保市でのオスプレイの訓練の中止を求める。また米軍と一体となって訓練を続けている『水陸機動団』との訓練は、東アジアの緊張を一層高めるだけであり、オスプレイの訓練は中止以外にない」としています。

 「水陸起動団」の部隊がある相浦町に住んでいる真如詠子さんは申し入れを終え、「オスプレイが私たち住民の上空を飛び交うとなれば、事故がいつ起きるかわからない。市長は住民の命を守る立場であれば、簡単に了承できないはず」と憤りを口にしました。