「しんぶん赤旗」2022/7/8

長崎・核兵器禁止条約採択5周年のつどい

 核兵器禁止条約が国連で採択されてから5年となった7日、日本をはじめ世界各国の政府に核兵器禁止条約への参加を求める「核兵器禁止条約の会・長崎」は、長崎市平和公園で、5周年のつどいを開きました。

 「長崎のうたごえ協議会」の演奏でスタートした集会には約60人が参加。同会の共同代表4人がマイクを握りました。

 長崎原爆被災者協議会の田中重光会長は、岸田文雄首相がウィーンで開催された核兵器禁止条約第1回締約国会議に「日本政府として参加してほしい」との国民の願いを踏みにじる一方、NATO首脳会議には参加し、軍備増強を宣言したことを厳しく批判。締約国会議で採択され、核廃絶への固い決意を示した「ウィーン宣言」について、「私たちはこの文書を学び、核兵器をなくすために皆さんと共に行動していかなければならない」と力を込めました。

 被爆二世の柿田富美枝さんは「『ウィーン宣言』では、核抑止論が誤りであるとはっきり示された。核共有の議論など必要ではない。必要なのは核兵器禁止条約です」と訴えました。

 原爆が投下された時2分に黙とうし、「われわれは、地球上から核兵器が完全に廃絶されるまで、休むことはないだろう」との「ウィーン宣言」の一部が読み上げられました。