「しんぶん赤旗」2022/7/29

オスプレイ2機が長崎で訓練

 ながさき平和委員会は26、27の両日、長崎県大村市の海上自衛隊大村航空基地付近で陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイ2機による県内初の訓練に対する監視行動を行いました。訓練は同基地と佐世保市の陸自相浦駐屯地で2日間行われたものです。

 オスプレイの離着陸訓練を監視した大村市の東よね子さん(73)は「近づくにつれ、大きな騒音と共に胃のふをつかまれ揺さぶられるような低音振動に、思わず上腹部を抑え込みました。100b以上離れた場所でしたが、着陸時の風圧は身体がよろける程で、訓練が続くと空港近くの住民はきっと健康に影響があるのでは」と語りました。

 「九州防衛局からは、これからも訓練のため年数回は飛来すると大村市に通告があっている。オスプレイは戦争のためのもの、平和憲法のある日本の上空は飛ばせたくない」と力を込めました。

 ながさき平和委員会の事務局長で長崎大学准教授の冨塚明さんは「今回、相浦駐屯地では『水陸機動団』の隊員や物資を乗せ、各地に届ける機動展開訓練を行うなど、より実戦的な訓練が実施された。オスプレイ2機は相浦駐屯地での訓練後、格納庫のある大村航空基地には戻らず、整備施設のない相浦駐屯地にとどまった。これは、戦時中を想定した本格的な訓練ではないか」と指摘しました。